2014年10月30日木曜日

過去診療録(回転めまい)

2006.8.5

回転性めまい

50歳台 女性
症状 1ヶ月前の晩、急に時計回りの回転性めまいと過呼吸を発症。吐き気は無く自分で病院に行く。
 4回ほど転院したがメニエール氏病と診断される。その間、MRIや眼振検査で大変な思いをして、現在は症状やや軽減するもつらいので鍼灸で何とかならないかと来院。
所見 やや眼振あるも、仰臥位可能とのことで、仰臥位で診察。
 頭がやや左回旋して右斜角筋と右胸部に緊張あり。右肩甲間部の凝りが辛そうである。
 脈診では、肝虚 胆実
施術 左曲泉補鍼 右陽輔・風市・環跳寫鍼 右中渚補鍼
 肩こりひどいから押してくれというが、触らないほうが無難と説得。
考察 右足加重でしかも踵に重心が乗っている。また、左足への加重がうまく出来ない。重心バランスがうまくいけば治癒すると思う。
 患者には、良くなるからと励まして帰す。

翌日来院
 昨晩は、よく眠れ快調との事。
 発症日前に何をしていたのか聞いてみると、山菜取りに水芭蕉散策、岩盤浴にエクササイズ。
 エクササイズは軽度な初心者用、次に中等度の、そして最後にボクシングをアレンジした「ボクササイズ」をしたとの事。左ジャブに右フックかと聞いてみるとその通りという。
 間違いなく、この「ボクササイズ」がめまいの原因だと思う。反対の動作もあればまだバランスが取れたのだろうが、それは無かったとのこと。
所見 眼振なく、表情明るく不安感なし。
施術 右手三里・三間寫鍼 右胆経寫鍼
考察 もともと左足加重がうまくいかないところに、右フックで右肩に負荷がかかったと思われる。
 筋肉テストでは左大腿四頭筋と左梨状筋の低下があり、この筋肉の強化を指示した。
 回転性めまいは通常嘔吐をともなうが、この症例では,吐き気も無しであり、原因は偏った体の使い方によってだと思われるので、筋肉バランスが整えば完治するであろう。
3回目の施術(4日後)
 昨日は踊りの観賞で半日座っていたとの事。めまいときどきあるが軽度であり重心移動でコントロールでき、快調という。
施術 左三陰交補鍼 右胆経寫鍼
考察 前日の診断に間違いないと思う。
 左脾経を補うことにより左下肢の筋力テスト改善されるので、左脾虚 右胆実 が基本的な症であろう。

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